40代から気をつけたい「帯状疱疹」 〜予防接種で備える健康習慣〜
みなさんは「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」という病気をご存じでしょうか?
過去に「水ぼうそう」にかかったことがある方なら、誰でも発症する可能性がある病気です。特に40代以降、免疫力の低下とともにリスクが高まるといわれています。
私も40代に入ってから、ちょっとした疲れやストレスが溜まりやすくなり、「そろそろ体のメンテナンスをちゃんとしないと…」と感じるようになりました。そんな中で知ったのが、帯状疱疹の予防接種でした。
帯状疱疹ってどんな病気?
帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(※水痘・帯状疱疹ウイルス)が体の中で再び活動を始めることで発症します。ウイルスは水ぼうそうが治ったあとも体の神経節に潜んでいて、加齢やストレス、病気などで免疫力が落ちると活性化し、皮膚に痛みを伴う発疹が現れます。
症状としては、まず「ピリピリ」「チクチク」とした痛みから始まり、やがて赤い斑点と水ぶくれが帯状に広がっていきます。中には、発疹が治ったあとも長期間痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という後遺症に悩まされる人も。
予防にはワクチン接種が効果的!
帯状疱疹は完全に防げるわけではありませんが、ワクチン接種によって発症率や重症化のリスクを大きく減らせることが分かっています。
日本で現在受けられる帯状疱疹ワクチンは主に2種類あります:
① 弱毒生ワクチン(ビケンなど)
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1回の接種でOK
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50歳以上が対象
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発症予防効果は約50~60%
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比較的安価(1回1万円前後)
② 不活化ワクチン(シングリックス)
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2回の接種が必要(2か月間隔)
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90%以上の高い予防効果
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値段は高め(2回で約4万円前後)
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持病がある方や免疫抑制中の方にも対応可
自分の体調や予算、リスクを踏まえて、どちらを選ぶかは医師と相談しながら決めるのがおすすめです。
私が予防接種を受けようと思った理由
実は私の身近な40代の友人が帯状疱疹を経験しました。仕事が忙しく、疲れがたまっていたある日、背中に激しい痛みと赤い発疹が。診断は帯状疱疹で、回復まで数週間、そしてその後も神経痛が残り、しばらくつらそうでした。
「まさか自分がなるなんて思わなかった」と話す彼女の言葉に、私も他人事ではないと感じたのです。
費用は?自治体の助成制度もチェック!
帯状疱疹ワクチンは、自費診療となるため、病院によって価格が異なります。でも、実は自治体によっては助成制度があるところも!
たとえば「50歳以上の市民に対して接種費用の半額を補助」など、かなりお得に受けられる場合もあるので、必ずお住まいの地域のホームページを確認してみてください。
まとめ:40代からは「予防」がいちばんの健康法
年齢を重ねると「いつの間にか疲れが取れにくい」「何かと不調が続く」といった声をよく聞きます。でも、だからこそ「予防」の意識が大切です。
帯状疱疹のワクチンは、その一歩としてとても有効な手段。
自分の体を守ることは、家族や周りの人を守ることにもつながります。
「いつかじゃなくて今」、予防を始めてみませんか?
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