40代から気をつけたい!虫歯・歯周病予防のポイント
40代に入ると、体の変化とともにお口の中の環境も大きく変わってきます。若いころは歯のトラブルに無縁だった人も、「歯ぐきが下がってきた気がする」「朝起きると口の中がネバつく」「歯がしみるようになった」などの違和感を感じることが増えるのがこの時期。
実は、40代は虫歯よりも歯周病のリスクがぐっと高まる年代でもあります。
今回は、40代から実践したい虫歯・歯周病予防のポイントについてお伝えします。
なぜ40代から歯のトラブルが増えるの?
加齢とともに、以下のような変化が起こります:
-
唾液の分泌量の減少:唾液には自浄作用があり、虫歯菌を洗い流す働きがあります。唾液が減ると、菌が増殖しやすくなります。
-
ホルモンバランスの変化:特に女性は更年期を迎えると、エストロゲンの減少により歯周組織の炎症が起きやすくなることがわかっています。
-
歯ぐきの退縮:歯ぐきが下がってくると、今まで隠れていた歯の根元が露出し、そこに虫歯ができる「根面う蝕(こんめんうしょく)」が増えます。
-
歯ぎしりや食いしばりの影響:ストレスが増える40代。歯にかかる負担が大きくなり、歯や歯ぐきを傷める原因になります。
40代から始めたい!歯と歯ぐきのケア習慣
では、どうすれば40代からの虫歯・歯周病を防げるのでしょうか?
1. 歯ブラシだけでは不十分!フロス・歯間ブラシの併用
歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは60%しか落とせないとも言われています。
フロスや歯間ブラシを毎日の習慣に取り入れることで、磨き残しをぐっと減らすことができます。
2. 正しい歯みがきの方法を見直す
力を入れすぎると歯ぐきを傷つけ、退縮を進めてしまうことも。
やさしく小刻みに、1本1本を意識してみがくのがコツです。電動歯ブラシの活用もおすすめです。
3. 歯科医院での定期検診を習慣に
3ヶ月〜半年に1回の定期検診で、早期発見・早期治療が可能に。
特に40代以降は、歯周ポケットの深さを測ってもらうことが大切です。
4. 噛みごたえのある食事・唾液を増やす工夫
噛むことで唾液の分泌が促され、口内環境が整います。
ガムやキシリトールタブレットを使うのも一つの方法。梅干しや昆布などの「唾液が出やすい食材」も◎。
こんな習慣は要注意!
知らず知らずのうちに歯と歯ぐきを傷めていることも。以下の習慣に心当たりはありませんか?
-
スマホを見ながらの長時間の食いしばり
-
就寝中の歯ぎしり(マウスピースで対応できることも)
-
熱い飲み物のあとにすぐ冷たいものを飲む(知覚過敏の原因に)
-
喫煙(歯周病の進行を早めます)
毎日の何気ない癖が、将来の歯の寿命を左右するかもしれません。
40代から意識したい「全身の健康と口内ケアの関係」
実は、歯周病は糖尿病や心疾患、認知症など全身の病気とも深い関わりがあることが分かっています。
歯ぐきの炎症が血流を通して全身に影響を及ぼすともいわれており、「歯を守ること=健康を守ること」にもつながります。
まとめ:今こそ、自分の歯と向き合うタイミング
40代は、まだまだ歯を守るチャンスがたくさんあります。
将来、自分の歯でしっかり食べて笑える毎日のために、今日からできることを少しずつ始めてみましょう。
-
毎日の丁寧なケア
-
定期的なプロのチェック
-
食生活の見直し
これらを積み重ねることで、10年後、20年後の「歯の健康寿命」に大きな差が出ますよ。
|
|
|
コメント